年末年始の休業期間について

いつもお世話になっております。
年末年始のお休みについて、以下の通りお知らせいたします。

休業期間:2020年12月25日(金)〜2021年1月4日(月)

新年の授業開始は1月5日(火)〜となります。
休業期間中もメール・LINEによるお問い合わせは受け付けておりますが、通常より返信が遅くなります。

本年中は大変お世話になりました。来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

イギリスの政治コメディー

イギリスに留学していた時にはテレビはあまり見なかったのですが、DVDはよく見たものです。なにしろ、イギリスのNHKにあたるBBCは、今までのヒットしたドラマやドキュメンタリーをしばしばDVD化し販売してくれるので、youtubeがここまで普及していなかった当時でも、エンタメにこと欠くことはありませんでした。BBCが発売するDVDの中でも、今回お話ししたいのは、あまり知られていないコメディーです。

イギリスではさまざまな事柄をコメディーの題材にしますが、政治も同じです。いや、「イギリスから政治と演劇をとったらなにも残らない」と言われるように政治は恰好の題材なのかもしれません。

ご紹介するのは、Yes, MinisterYes, Prime Minister です。

後者は前者の続編となっていて、前者では行政省(実在しない)の大臣とその事務次官が中心となり、政治家と官僚とがダマシ・ダマサレの丁々発止をおこないます。

もう一人重要なのが、二人の間に立ち両者に忖度のかぎりを尽くす大臣首席秘書官の官僚です。「忖度」(to read other’s implication)といえば近年の日本ではあまり好ましくないニュアンスを含みますが、イギリスではこの首席秘書官こそが本当の政治家であると言われています。

続く Yes, Prime Minister では大臣が首相へ、事務次官が官僚トップの内閣書記官長、大臣首席秘書官が首相首席秘書官へ昇格します。大臣時代は五分五分だった関係は、首相時代になると首相が六分四分で優勢になるのです。

残念ながら日本で放映されたことはないのですが、政治家と官僚との関係性を知る上で、楽しみながら学べる秀逸な番組と言えるでしょう。

トマトパン

今から20年ほど前のロンドンの物価はとても高いものでした。ですから、毎日外食するわけにはいきません。そのような中で、料理をいろいろと覚えていくわけですが、ほとんどがパスタで、その他は週末のローストくらいでした。さすがにパンを自分で焼くことはしませんでしたし、そもそもイギリスの学生は勉強で忙しく、パンを焼く時間などありません。それでもパンを食べたくなることもあるわけです。

そんな時に私が好んで食べていたのがトマトパンで、正式名称を”Sun Dried Tomato, Onion and Basil Sourdough” (乾燥トマト・玉ねぎとバジルのサワードゥ)といいます。

このトマトパンは「Waitrose」という日本でいうところの「成城石井」のような少しお高めのスーパーで売っていて、今でも人気のある商品のようです。
https://www.waitrose.com/ecom/products/no1-sun-dried-tomato–onion-and-basil-sourdough/832259-307270-307271

現在は3ポンドほどのお値段ですね。やはりお値段は少し高めですが、サイズは西欧サイズなので日本人なら1個買えば3~4日はもつでしょう。

2019年にロンドンを訪れた時にも無性に食べたくなり、豪華にハムも購入して、フロイト博物館の庭(写真)で美味しくいただきました。ボロボロとパンをコボされるのを嫌う博物館の人に「ダメ」と言われると思ったのですが、さすがはリビドーの流れが優れた方々、「Sure, please.」とやさしく受け入れてくれました。みなさんもロンドンに行ったら、このトマトパンをぜひともお試しください。