今から20年ほど前のロンドンの物価はとても高いものでした。ですから、毎日外食するわけにはいきません。そのような中で、料理をいろいろと覚えていくわけですが、ほとんどがパスタで、その他は週末のローストくらいでした。さすがにパンを自分で焼くことはしませんでしたし、そもそもイギリスの学生は勉強で忙しく、パンを焼く時間などありません。それでもパンを食べたくなることもあるわけです。
そんな時に私が好んで食べていたのがトマトパンで、正式名称を”Sun Dried Tomato, Onion and Basil Sourdough” (乾燥トマト・玉ねぎとバジルのサワードゥ)といいます。
このトマトパンは「Waitrose」という日本でいうところの「成城石井」のような少しお高めのスーパーで売っていて、今でも人気のある商品のようです。
https://www.waitrose.com/ecom/products/no1-sun-dried-tomato–onion-and-basil-sourdough/832259-307270-307271
現在は3ポンドほどのお値段ですね。やはりお値段は少し高めですが、サイズは西欧サイズなので日本人なら1個買えば3~4日はもつでしょう。
2019年にロンドンを訪れた時にも無性に食べたくなり、豪華にハムも購入して、フロイト博物館の庭(写真)で美味しくいただきました。ボロボロとパンをコボされるのを嫌う博物館の人に「ダメ」と言われると思ったのですが、さすがはリビドーの流れが優れた方々、「Sure, please.」とやさしく受け入れてくれました。みなさんもロンドンに行ったら、このトマトパンをぜひともお試しください。